“売らない” バンドでメシを食う

CASTプロデューサーでありレコーディングも映像制作もできるドラマー鳴滝紳吾のブログ。バンド活動のあるべき姿を体現しながら事業を展開する。

“金目当てのバンドは嫌い”というバンドマン。どうぞ、趣味でバンドを続けていて下さい。

ブログ「"売らない"バンドでメシをくう」は2019年12月31日より、「narutaki.net」となり以下ページで投稿しています。

f:id:cinemato_narutaki:20191231093202j:plain

--------
 

今から約4年前。

 

 

 

僕はオリジナルメンバーとして8年ほど所属していたバンドを脱退しました。

 

 

 

マチュアのコンテストで優勝し、海外のフェスにも出演。

インディーズとして全国流通も経験。

 

 

 

 

そんなイベントが立て続けに起きてから約3年。

 

心のどこかに落ちていたのは

 

「何のためにバンドやってるんだろう」

 

という気持ち。

 

 

 

 

そのバンドは今も元気に活動しているので、僕がいまこんな事を言ったら

ぶっ飛ばされるかもしれないけど、紛れもなく自分はその時そう感じていた。

 

 

 

 

僕自身、”先の見えない”事をすごく避ける傾向があります。

 

 

バンドとして計画していたものはあったし、全員で共有している目標もあった。

 

 

しかし、その時の僕には先が見えなくなっていたような感覚になっていました。

 

 

 

 

 

 

バンドは楽しい。

続けられるのなら、ずっとバンドを続けたい。

でも、続けられない。

 

 

きっと世の中には、そんなバンドマンが沢山いる。

 

 

続けられない理由はそれぞれ多様な理由があるでしょう。

 

 

 

 

その根本にある問題の一つとして、金銭面の問題は少なからずあると思う。

 

 

 

 

往々にして、バンドマンはお金がない。

バンド活動にはお金がかかる。

 

 

 

 

 

しかし、お金がかかるのはバンドに限った話ではない。

 

 

何をやるにもある程度お金がかかる時代。

 

 

 

 

バンドマンは

 

「お金をもらわなさすぎ」

 

なのだ。

 

 

 

 

お金目的のバンドが嫌いなバンドマンもいるでしょう。

その気持ちもすごくわかります。

 

 

どうぞ、そういう人は趣味の延長で楽しくバンドをやっていればいいと思います。

 

 

 

 

本気でバンド活動をしている人は、趣味でやっているわけではない筈です。

 

何事も長く続けるには、まず自分の心の安定が必要。

 

心は、生活がある程度成り立っていないと安定しづらい。

 

生活が成り立つという事は、

 

 

 

「お金が必要」

 

 

 

です。

 

 

 

“好きな音楽を演奏して楽しければOK

 

そういう人は、趣味の延長で身銭を切って続ければいいと思います。

 

 

 

 

“沢山のリスナーに自分たちの音楽を聴き続けて欲しい。”

 

 

 

 

そういう思いでバンドを続けたい人は、少なからずお金の事を考えて活動しなければなりません。

 

 

 

考えない人たちが、そういうバンドマンをカモにするような悪質な業者に搾取されていくのです。

 

 

 

 

お金の事を考えて活動するのは、「当たり前」です。

 

 

 

 

 

沢山の人たちに聴いて欲しいから、労力をかけて作った作品を無料で配布しているバンドが沢山います。

否定はしません。そういう方法も確かにあります。

 

 

しかし、自分の価値を自分で下げていませんか?と、思うのです。

 

 

お金をもらうには、金額相当の価値が必要です。

そのお金をもらえる人間になる努力が必要です。

 

 

無料配布もいいけど、ちゃんと値段をつけて、

その値段を払ってもらえるような内容にする。

 

 

そうやって自分の価値を上げていくのです。

その価値を認める人たちが、本当のファンです。

 

金額を理由に離れるお客さんは、真のお客さんではない。

 

 

そうやって、お金の事を考えるのです。

 

 

活動を続けるために、どうお金をやりくりするか。

どういう商品(楽曲・パフォーマンス・イベント)にするのか。

 

 

 

一緒に考えていきましょう。

 

 

 

僕と同じようにバンドを脱退していく人や、解散するバンドを少しでも減らしたい。

 

マチュアのバンド界には、素晴らしいバンド沢山います。

そのバンドが消えていくのは、心底悔しいのです。

 

バンド活動の未来を一緒につくりましょう。

 

 

twitter.com

 

 

f:id:cinemato_narutaki:20200102091646p:plain

f:id:cinemato_narutaki:20191106091016p:plain